研究会の発表係の順番をいただき、
我ながら初めての体験におろおろしつつ
離婚時年金分割をテーマに発表内容をまとめてみました。
昨年はじめは、年金分割、年金分割と大騒ぎで旬の話題でしたが
今さら年金分割について語る人も少なかろう。それが私
などと自嘲しつつ、年金改正の歴史さかのぼりいろいろ勉強になりました。
夜なべでハイです。
ところで、今年から「3号分割」というもう一つの年金分割がスタートしております。
平成20年4月分以降の年金を分割する制度なので
浸透するのはまだまだ先だと思いますが、
なんでまた、2パターンの年金分割があるのだろうと思ったことはありませんでしたか。
制度の発足趣旨がまったく違っていたのでした。
離婚の増加と夫婦の年金受給額の不均衡をどうにかしようと始まっているのは
昨年から始まっている「合意分割」のほうで、
今年の3号分割は、
夫の年金は専業主婦の妻の支えがあってこそ・・・という認識からきています。
だいぶ昔に、たしか母が
そのうち年金は夫婦で半分ずつになるらしい
なんてことを話していたように思うのですが、
(離婚しない限り現行で実現する制度はないのですが)
そもそもが、そういう趣旨から始まっているのでした。
今、共働きして厚生年金に入っている奥様には、使えない制度です。
働く女性の生活バランスをといいながら
あるべき家庭の姿として推奨されるおとしどころは、
また別であったりする。
まったく、きびしいと思うところです。